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癒しを求めて


 それから年末までの2ヶ月あまり、林にとっては大変な時期だった。心に深い傷を負った林は平日仕事に没頭し、忙しさで気持ちを紛れようとしていた。しかし、アパートに帰ると、布団には奈々子の匂い、部屋中にはあちこち奈々子の面影が残っていた。何回も奈々子に連絡を取ろうとしたが、なかなか勇気がなかった。「今も本当に奈々子を愛してるか、奈々子なしではこれからやっていけるか」何回も何回も自分に言い聞かせた。特に休みの日になると、暇のせいか、余計に奈々子のことを思い出すようになってしまう。ゴールデンウィークと夏休みが上海に帰ってなかった林は、姉からお父さんの高血圧が落ち着いたことを知り一安心し、年末のお正月休暇を利用して実家の上海に帰ったのを計画した。

 元之は林と奈々子が別れたのを知り、林を合コンに誘った。この2年間、何度か誘われたけど、林はほとんど行かなかった。今回の誘いに即答でオーケーを出した。先輩の忠司も一緒に行くことになった。

 合コンで紗也子という女性と知り合った。紗也子は26才で、京都市内のショッピングセンターで働く契約社員だった。化粧が濃く、すらっとした今風の美女だった。合コンで彼女のメルアドを聞き出し、その後猛烈なアタックした。高級なレストランとお洒落なバーに連れて行き、服とブランドバックを買い与え、3週間努力した結果、二人がホテルインになった。しかし、それ以降林から一度も紗也子と連絡とってなかった。紗也子からメールが2回送ってきたが、林はいいわけを付けて、デートを拒んだ。その後は自然消滅が決まっていた。

 決してセックスの相性が悪かったのではなかったが、ホテルインが目的になってしまったように、終わったあとはそれ以上求めるものもないし、求めたくもなかった。一番合わなかったのが何言っても話しが最初から噛み合わなかった。さらに、紗也子のスッピン顔を見た瞬間、林にとっては、よく言えばお化粧がもの凄く上手、悪く言えばかなりの衝撃を受けた。奈々子の眉毛も林を驚かせたが、そのようなレベルではなかった。

 そのあと、バーで媛媛という中国人女性と知り合った。彼女は長身の美人で、スッピンも林を驚かせなかった。大阪の私立大学を卒業したあと、大阪の中堅の貿易商社に就職していた。仕事の内容もかなり近く、さらに、同じ上海出身もあって、最初から意気投合し、林が一週間で彼女とデートに漕ぎつけた。しかし、しばらくすると、林は彼女のわがままぶりに唖然とした。デートのドタキャンが当たり前で、会社までお向かいを強要された時に、林は呆れた。結局、この恋も1ヶ月というキンカの一朝の夢だった。「よく頑張ったな」と林は別れた日に自分に言った。

 

奈々子と別れた後、短い間に短い恋を2回した。後味が決してよくなかった。最初は猛獣のように、女性に猛烈にアタックするが、いったん獲物が手に入れればやる気がすぐに凋んでしまう、ということは今までなかったし、林の性格でもなかった。女の体を求めるためか、それとも奈々子を忘れるためか、自分を聞いたが、多分両方あったと林は自嘲した。奈々子を愛してしまったことでできた傷が他の女性で埋め合わせることができないことにつくづくと気づいた。

 お正月の休みと有給休暇を合わせ、林は上海に久しぶりに帰省し、10日間滞在した。特に用事もないのに、長く上海に滞在したのは父の病気と、環境を変え心の休みをしたかった。もちろん、うるさい母に奈々子のことと結婚のことで質問攻めされたが、なんとかあやふやに誤魔化した。明らかに老衰した父を見て、林も早く結婚しなければと思ったが、そう簡単にことが運ばない。家族団らんやよき理解者である姉の言葉、そして、友人との徹夜の飲み会、今回の帰省はかなりの気休めになった。

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