このリンクタグは使用できません。

SAFARI-サファリ- ビューティーローラー【Jewel Beaute〜ジュエル ボーテ〜】
SAFARI-サファリ- ビューティ...
19,800円
商品ページへ
Ads by 電脳卸

[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス

[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス

[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス

[BTS]セルラック【Beauty Station】
[BTS]セルラック
2,079円
商品ページへ
Ads by 電脳卸

[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス

[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス

[stmx] - ソーシャルマーケットプレイス

ケルベロス 特集ページ【ビューティーライフ】
ケルベロス 特集ページ
特設会場へ
Ads by 電脳卸

おせち特集2011【旨いもの探検隊】
おせち特集2011
特設会場へ
Ads by 電脳卸

カスタム検索


金曜の出来事 其の1


 「今関空よ。げんき?これから会社」

 林は飛行機を降りてからすぐに夏美にメールで連絡した。

 今回の出張は土曜から翌週の水曜、五日間だった。S社のプロジェクトは合弁相手が3社に絞り、具体的な選定に入った。そのため、出張の間、通常の仕事の以外に毎日のように宴会接待を受けていた。日本の食事と異なって、油濃い料理と酒で林の胃がもたれてかなり疲れていた。

 しばらくすると、夏美の返事が来た。

 「お帰り、体が大丈夫?風邪を引いてない?林さんに会いたい〜」

 「毎日宴会で胃がもたれた。今日早く帰って寝たい。金曜に代休取るから週末はゆっくり会えると思うよ」

 「大丈夫?心配よ。夜早く寝てね」

「分かった。夜連絡するよ。またね」林が返事した。

  

 金曜の朝の十時ごろ、携帯が鳴った。代休を取って寝坊していた林はあくびしながら携帯を手にした。夏美の電話だった。

 「もしもし、夏美さん」

 「おはよう。ごめん、寝ているところ、邪魔して」林の眠そうな声を聞いて謝った。

 「起きようとしたところ」

 「今から林の所に言ってもよろしい」夏美が興奮気味で言った。

 「仕事は?」

 「今日有休を取ったから、林さんためのスープを作りました」

 「ありがとうございます。もちろん来て良いよ」

 「じゃ、すぐ迎えに来て、今は山科駅前の交差点にいます」

 「はい、ちょっと10分まって」林はビックリした。

 電話を切ってからすぐに起き、簡単に歯を磨き、顔を洗った後、急いで家を出た。途中なぜかコンビニを寄ってコンドームを買った。奈々子のときのものがまだ残っていたが、気持ちを新たにしたいから、古いやつを捨て、新しいのを買った。林は走って夏美を迎えに行った。

 夏美が外環三条の交差点で寒そうに立っていた。ホワイトのニットコート、足にフィットしたスリムのパンツ、グレーのローヒールのブーツ、首にミックスカラーチェックのマフラー、大人らしい女性を思わせる格好だった。右肩に大きな鞄をかけていた。

 「おはよう。体が大丈夫?」夏美が左手を出してごく自然に林の手と組んだ。

 「おはよう。もう大丈夫よ」

 「今日、服可愛いね」林は無性に夏美を褒めたくなった。

 「ありがとう。雑誌を参考したよ。かわいいでしょう」

 「そう。なかなか似合うじゃない」

 二人が並んで林のアパートに向かった。

 「会社大丈夫?」

 「会社はITバブルで、最近相当暇になったから、有休をとっても全然大丈夫よ」

 「そうか。それはよかった」

 「スープを作ったよ。食べてね」夏美が鞄から大きなランチジャーを出し、中のスープをお椀に移した。キャベツと牛肉の煮込みスープだった。

 「美味しそう、夏美さんを作ったの」

 「そう、夏美が作ったよ。ママと一緒だけど。早く食べて」

 「本当に美味しいね」林がスープを飲みながら言った。

 「朝六時から作ったよ」夏美が恥ずかしそうに俯いた。

 「ありがとう」林は横に座った夏美の頭を撫でた。「僕がちょっと言っただけで、ここまでやってくれるってありがとう」

 林は本能的に夏美を抱きしめた。

 林は目の前の夏美を見て本当に感動した。奈々子のとき、愛の本能に掻き立てられ、奈々子を愛していた自分を楽しんでいた。今は衝動的なパッションがどこにもなく、愛された自分が恋愛の心地良さを身体で感じていた。

 夏美は目を閉じ、頭を林の肩に寄せ、すべてを任せるようにじっとも動かなかった。林は夏美の温かい吐息と鼓動をはっきりと感じ、夏美の頬に軽くキスした。二人の間、無言の時間が静かに流れていた。

 「本当に僕のお嫁さんになりたいの」林が小声で聞いた。

 夏美が軽く頭を縦に振り、何も言わなかった。林は片手で夏美のあごを少し持ち上げ、口を夏美の口に添え、舌を夏美の口に入れようとしたが、夏美の口もとがほとんど閉じたままだった。

 「はじめてなの」林が口を離れて聞いた。

 「はじめてじゃないけど、教えて」夏美は頬が赤くなり、顔を林の胸に沈めた。

 「口開けてね」林が言いながら口をもう一度夏美の口に当てた。

 林の伸ばした舌が夏美の口の中へ入れたが、夏美の舌が硬直したまま絡み合えず、ぎこちない動きをしていた。林は口を外して、「プッ」と笑った。

 「これはキスじゃないよ」

 自信をなくした夏美が顔を歪んだ。

 「怒らないで、僕の女になりたいだろう。誰だって最初はわからないよ」

 夏美の両手が林の首にしがみつき、何も言わなかった。

 林は男女のイロハを最初から夏美に教えた。

 すべてのことが終わったとき、もうすでに昼過ぎだった。 

Prev  Next

[BTS]セルラック【Beauty Station】[BTS]セルラック
2,079円
腸内コーティング製品誕生

Ads by 電脳卸

inserted by FC2 system